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映画「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)」の作品解説(マドンナ:太地喜和子)

2020年6月10日

この記事では、寅さん映画シリーズの「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)」の作品の見どころを解説していきたいと思います。

「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)」の予告編動画

映画「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)」の作品データ

映画「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)」のビジュアルポスター
公開日1976年7月24日
収録時間109分
マドンナ太地喜和子
ゲスト宇野重吉/岡田嘉子
監督・原作山田洋次
スタッフ製作:名島徹
企画:高島幸夫/小林俊一
脚本:山田洋次/朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:山本直純
録音:中村寛
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小野里良
装飾:町田武
衣装:松竹衣装
現像:東京現像所
進行:玉生久宗
制作主任:内藤誠
協力ブルドックソース株式会社
柴又新明会
主題歌男はつらいよ
観客動員数1,685,000人(シリーズ29位)
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同時上映「忍術 猿飛佐助」
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映画「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)」のロケ地情報

「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)」のロケ地
  • 西新井大師(東京都)
  • 旧ヒガシマル醤油第二工場近く(兵庫県)
  • 片しぼ竹の宿 梅玉(兵庫県)
  • 龍野町日山の一角(兵庫県)
  • 龍野橋(兵庫県)
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    「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)」作品のあらすじ

    久しぶりに故郷へ帰ってきた寅次郎は上野の飲み屋で無銭飲食をする老人と出会い、そのまま「とらや」へ連れて帰ってくる。
    その老人を一晩泊めてあげる寅次郎であったが、わがままな振舞いをする老人に「とらや」一家の怒りは頂点に達してしまう。
    反省した老人はお詫びとして一枚の絵を描くが、その絵がなんと7万円という高値で売れてしまう。
    ところが、その老人が日本画の大家・池ノ内青観であると気付いた時にはすでに「とらや」を出て行ってしまっていた。
    しばらくして寅次郎は旅先の兵庫県龍野で青観と再会し、市長の接待に付き合う中で芸者ぼたん(太地喜和子)と知り合う。
    ぼたんの気風の良さに魅了された寅次郎は、ぼたんと「所帯を持とうな」と気軽に言えるほどの間柄になっていく。
    しばらくして、東京に住む鬼頭(佐野浅夫)に貸した200万円を返してもらおうとぼたんは上京してくる。
    しかし、会社の倒産を理由に返済能力がないと訴える鬼頭に、ぼたんはお金を騙し取られてしまう。
    そんな理不尽なぼたんの話を聞いた寅次郎は、ぼたんを救うべく思いもよらない方法で金の工面を実現させてしまう。

    「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)」作品のキャスト

    <メインキャスト>

    • 車寅次郎:渥美清
    • さくら:倍賞千恵子
    • 芸者ぼたん:太地喜和子
    • 竜造:下條正巳
    • つね:三崎千恵子
    • 博:前田吟
    • 社長:太宰久雄
    • 源公:佐藤蛾次郎
    • 満男:中村はやと
    • 観光課長:桜井センリ
    • 観光係長:寺尾聰
    • 鬼頭:佐野浅夫
    • 大雅堂の主人:大滝秀治
    • 御前様:笠智衆
    • 志乃:岡田嘉子
    • 池ノ内青観:宇野重吉

    <サブキャスト>

    久米明/東郷晴子/西川ひかる/笠井一彦/岡本茉莉/佐山俊二/加島潤/城戸卓/長谷川英敏/木村賢治/羽生昭彦/江藤孝/原大介/高木信夫/土田桂司/谷よしの/光映子

    マドンナ:太地喜和子

    マドンナ:太地喜和子

    <役名:ぼたん>

    気風の良い龍野の芸者。
    両親はすでに他界し、妹と大学に通う弟の三人で暮らしている。
    寅さんとは青観と一緒に座敷で接待を受けている時に出会う。寅さんに「所帯持とう」と声をかけられてしまうほど気軽に接することができる女性。
    お金を騙し取る鬼頭に仕返しに行こうとする寅次郎の姿をみて、男の優しさに気付き、涙する。

    リリーと同様に、寅さんとは男女の関係を超越した親友・同志といった間柄。そして寅さんがフラれない形で終ったのもこのぼたんの回の特徴とも言える。「男はつらいよ」に登場した寅さんの歴代マドンナ47人を徹底ガイド

    →「「男はつらいよ」に登場した寅さんの歴代マドンナ47人を徹底ガイド

    ゲスト:宇野重吉

    ゲスト:宇野重吉

    <役名:池ノ内青観>

    日本画の最高峰。
    寅次郎とは上野の焼き鳥屋で出会い、無銭飲食で捕まるところを寅次郎に助けられる。
    「とらや」を宿屋と勘違いしたお詫びとして一枚の絵を描くが、その絵が7万円という高値で売れてしまう。
    その後、旅先の龍野で寅次郎と偶然に再会し、二人の仲はより深まっていく。
    青観という名は絵描き時の名前であり、本名は「かずお」。
    自宅は東京都文京区本郷にあるが、出身は兵庫県龍野。
    そこには若かりし頃に知り合った訳ありの女性・志乃(岡田嘉子)が住んでおり、今でも彼女に対して何かしらの後悔の念を抱きながら生きている。

    みすぼらしい風貌の老人が実は日本画の最高峰であったという展開から青観の存在が際立っていく。
    宇野重吉の息子である寺尾聡が青観にお供する観光係員役として登場している。

    ゲスト:岡田嘉子

    ゲスト:岡田嘉子

    <役名:志乃>

    かつて青観が想い寄せていた訳あり風の女性。
    青観の故郷・龍野で華道と茶道を教えながらほそぼそと暮らしている。
    青観に「僕はあなたの人生に責任がある」と言わせてしまうほど、過去に青観と深い仲であったことがうかがい知れる。

    サイレント映画時代のトップ映画女優。
    映画の中で語られる「人生に後悔はつきものなんじゃないかしら」のセリフは、彼女の波乱万丈な人生から湧き出た説得力のある言葉として聞こえてくる。

    「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)」作品の解説

    シリーズ屈指と言えるほどの上質な人情劇に仕上がっている。
    寅さんファンの間でもかなり評価の高い作品。
    この作品は寅次郎の恋愛を描くというよりも、人の温かさや人情を深く描いた物語である。
    物語が進むにつれて伏線を回収していくかのように、練りに練ったストーリーが一つ一つ繋がっていく。
    寅次郎が無銭飲食する老人を救った出来事が発端となり、寅次郎と関わる様々な人間たちが互いに影響し合いながら、幸せの形をより大きく増幅させていく。
    まさに一期一会から発展していく濃厚な人間ドラマ。
    この作品でも寅次郎のおっちょこちょいぶりは健在だが、カッコ悪さがカッコよく見える寅次郎の魅力が存分に味わえる作品かもしれない。

    夢のシーン

    「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)」夢のシーン
    車船長(寅次郎)が、人食いザメと格闘する夢。
    パロディ元は、スピルバーグ監督の映画「ジョーズ(1975年)」。
    人食いザメに下半身(しもはんしん)を食いちぎられた源公をリアルに表現。男はつらいよシリーズ全夢のシーン紹介ページ
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    散りばめられた伏線を回収しなら物語が展開される練りに練ったストーリー構成

    この作品の特徴を挙げるとすれば、散りばめられた伏線を回収しなら物語がうまく進んでいくところだろうか。

    おそらく製作者側で綿密にストーリーの構成を練って作られたのではないかと思う。

    冒頭で、寅次郎が無銭飲食で捕まりそうになる青観を救ったことがきっかけで、ラストのどんでん返しの展開が起こされる。

    それまでのストーリーの間でも細かい伏線が結構散りばめられていることに気付く。

    青観の志乃に対する後悔が寅次郎に頼まれた絵を描く決断をさせた!?

    映画「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)」の作品解説

    例えば、青観と志乃の「後悔」について語るシーンは、寅次郎に頼まれた絵を描く決断をさせるための伏線だったのではないかと思う。

    青観は志乃の言った「あーすりゃよかったなあ」という、やらなかった後悔を感じながらずっと生きてきたのではないだろうか。

    おそらく青観は過去に何かしらの理由で志乃を人生の伴侶として受け入れる選択をしなかったのだ。

    その後悔の念が寅次郎に頼まれた絵を描く決断をさせたんだと思う。

    映画「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)」の作品解説

    志乃風に言えば、どちらを選択しても後悔は付きまとうものと解釈されるが、青観は自分の苦い経験から「どうしてあんなことしてしまったんだろう」という後悔をあえて選んだということなのだろう。

    東京に向かって手を合わせる寅次郎と東京の方角を確認しようする青観

    映画「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)」の作品解説

    ラストシーンで東京に向かって手を合わせる寅次郎と東京の方角を確認しようする青観がリンクして見えるのも興味深いところ。

    おそらくこの2つのシーンの時間軸はピッタリと合っていたのだと思う。

    ただ、映画では2つのシーンを同時進行で描くことはできないため、青観が東京の方角を確認しようするシーンを先に入れてきたのだ。

    映画「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)」の作品解説

    実際には、青観がさくらと二人で帝釈天の参道を歩いている時に、龍野で寅次郎が東京にいる青観に向かって手を合わせていたということなのだろう。

    同じ東京の方角を意識し合う二人のシーンがリンクされていることに気付くと、この作品の演出のすばらしさを感じてしまう。

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